2007年 01月 23日
ヴリの雨 |
例年であればこの地方は、1月あたりから3月にかけて、もっとも暑さが厳しくまた乾ききった季節になる。ムワカの乾季(kasikasi ya mwaka)と呼ばれる季節である。それが終わるとムワカの大雨季を迎える。しかし今年は、1月に入ってもときおり激しい雨が降り、ヴリの小雨季がそのまま続いているかのような気候だった。人々は耕作の手を休めようともせず、収穫を迎えた畑のとなりに、さらに新しい畑を開いてはトウモロコシの種をまくといった具合。
ほぼ一日中、こんな感じの空が広がっているのだが、 それが突然掻き曇って、激しい雨が降り出す。大雨季ムワカの雨が継続的にシャンシャン降るタイプの雨であるのに対して、小雨季ヴリの雨は、一時にどっと降る。あっという間に全身びしょぬれ、冷たい雨にがたがた震える羽目になる。たいてい30分もすればあがるのではあるが。
憑依霊の筆頭であるムァナムルング(童神)の歌にヴリの雨のことを歌った歌がある。
....
ヴリの雨が落ちて、私の身体を衰弱させた♪
池には童神、ムカンガガが繁茂して水面を覆いつくしているよ♪
....
私も今回はこのヴリの雨にさんざんにやられてしまった。ドゥルマの屋敷と屋敷の間は広大なブッシュで隔たっているので、途中で雨に降られるともう処置なしなのだ。
憑依霊の筆頭であるムァナムルング(童神)の歌にヴリの雨のことを歌った歌がある。
....
ヴリの雨が落ちて、私の身体を衰弱させた♪
池には童神、ムカンガガが繁茂して水面を覆いつくしているよ♪
....
私も今回はこのヴリの雨にさんざんにやられてしまった。ドゥルマの屋敷と屋敷の間は広大なブッシュで隔たっているので、途中で雨に降られるともう処置なしなのだ。
by Kalimbo_Mwero
| 2007-01-23 21:19
| anthropology
|
Comments(0)