2007年 09月 18日
マジェンゴ・マービャ |
2007年の現在も家はまだ完成していない。資材の高騰や物価の上昇もあるが、まあ、欲を出してでかい家を計画しすぎたからだ。最初の話では日本円で50万も出せばよいということだったのだが、現実にはすでにその数倍かかっている。私もそう毎年毎年何十万も出し続ける余裕はないし、もういいかげんに完成してくれ、という感じ。
町として急速に拡大しつつあるのはよいが、水道も下水も排水設備も完備していない。町のあちこちでは、汚水やごみがそのまま未舗装の道路にあふれ出し、腐臭をただよわせ、早くもスラム化の様相を呈している。カタナ君の家も、まだ完成前なのに何部屋かはすでに人が住み着いて、ちょっとスラムな雰囲気。う~ん、ここに住むくらいだったら、調査地の「ジャコウネコの池」村の方が、ずっと気持ちよくて清潔で安全だなぁ。
でも僕の感想とは裏腹に、カタナ君や彼の周りのドゥルマの人々にとっては、このマジェンゴ・マービャこそが、力強い発展と富と未来の希望に満ちた町なのだ。私もいっしょに、この家の完成を願うことにしたい。モンバサに拠点があるのも悪くはないし、もうすぐ電気も来るらしい。そしたら携帯の充電も簡単に....
by Kalimbo_Mwero
| 2007-09-18 23:30
| anthropology
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